『MOZU Season1 百舌の叫ぶ夜』に出てきた「オメラス」とは?

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『MOZU Season1 百舌の叫ぶ夜』の第9話でオメラス」というキーワードが出てきます。

千尋(石田ゆり子)はなぜ爆弾を起動させたのか…その理由がわからず爆発現場を訪れた倉木(西島秀俊)は、物影にいる何者かに気づきます。

それは倉木(西島秀俊)を待ち受けていた東(長谷川博己)でした。東は「助言」だと言って、ある小説に登場する理想郷オメラス」について話し出します。

「その町のどこかに、光の届かない固く閉ざされた地下室があった・・・」

 

この助言にはどんな意味あるのでしょうか?
そして、「オメラス」というキーワードに隠された意味とは?

調べてみるとオメラスというキーワードの元ネタになった小説はアメリカ人女性小説家、ル=グウィン著『風の十二方位』の中の短編物語『オメラスから歩み去る人々』で、オメラスはここに出てくる重要なキーワードになっています。

さらに白熱教室で知られるハーバード大学の教授マイケルサンデルもこのオメラスを引用しているなど、かなり興味深いキーワードでしたので、まとめてみました。

 

『オメラスから歩み去る人々』

 

『オメラスから歩み去る人々』は、ジブリでアニメ化されて有名になった『ゲド戦記』を書いたアメリカ人女性小説家、ル=グウィンによる短編物語です。
『風の十二方位』という本に収められています。

オメラスという、ここではない遠いどこかにある美しい理想郷。

この街の全ての繁栄は、地下の物置に閉じ込められたある一人の少年の不幸によって成立している、という設定で物語は進みます。

少数の不幸の上に成り立っている多数の幸せ。
その不幸な少年を救うと、理想郷は消えてしまうというルール。

犠牲と引き換えに創造された偽りの理想郷の未来やいかに?という、現代社会への皮肉も感じられるストーリです。

モズで引用された「オラメス」というキーワードですが、『犠牲の上に成り立つ幸福』というのが鍵になりそうですね。

 

マイケルサンデルの白熱教室

 

『これからの「正義」の話をしよう』で日本でも有名になったハーバード大学の教授、マイケルサンデルも実は「オメラス」を引用しています。

白熱教室といえば彼ですね。

犠牲の上に成り立ったオメラスは、まさに「正義」という議論の素材として興味深いキーワードだと思います。

「多数の幸福を維持するために少数の人間の犠牲を黙認して良いのか?」
「それは正義と呼んで良いのか?」

という設問は、資本主義社会構造が内包する問題点への問いかけでもありますよね。

日本においても数々の似たシチュエーションが考えられますし、自分はその中でどうありたいのか?という事を考えるきっかけにもなります。

ドラマに出てきた1つの言葉をキーワードに、こうして思考が広がっていくのも知る楽しみの1つですね。

 

理想郷への考査

 

ドラマでは東(長谷川博己)が爆発現場の倉木(西島秀俊)のところへ来て、オメラスのことをヒントとして話していったわけですが、鍵となったのはやはり『その理想郷とは【誰にとっての】理想郷なのか?』という視点だったわけです。

ピラミッド型資本主義社会は、少数の犠牲どころか大多数の犠牲の上に少数の幸福が乗っているようなものです。

「多数の幸せの為に少数の犠牲を黙認して良いのか?」どころの騒ぎではありません。
にも関わらず、大多数の人々はそこに何も疑問を持ちません。

何も考えず、人生の貴重な時間と自らの労働力を消費しながら年老いていきます。
思考停止状態の努力の末に待っていたのは、幸福どころか、うつ、病気、家庭不和。

そんな現代人にとっての理想郷は、社会に依存せず、本当の意味で自立して、自分自身の手で創造するしかないのかもしれませんね。

 

MOZU Season1 百舌の叫ぶ夜の関連動画

 

【初めての方はプロモーションをどうぞ】



【1~5話まとめ 前半ナビはこちら】


まとめ

 

今回は、ドラマの1フレーズから色々と思考を広げてみましたが、自分の人生で聞いた事のない単語に出会えたら嬉しいですね。
「オメラス?何それ?」という所を起点に、あれこれ調べる時間は楽しいものです。

あなたも、もしかしたら今まさにそうやって検索してここに辿り着いたのかもしれませんね。
拙い記事ですが、最後までお読み下さりありがとうございました^^

 

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